【コンサル流基礎講座①】考え方のスキル(ロジカルシンキング)|ビジネスに役立つ知識・ノウハウをご紹介!

ビジネス知識

こんにちは!

今回より、ビジネスマンに役立つ知識とノウハウをコンサルティング企業に勤める者の視点からご紹介していきたいと思います。

私自身、2021年4月にメーカーからコンサルティングファームに転職し、課題に対する考え方のやプロジェクトに対する姿勢の違いを感じており、皆様に詳しく共有していきたいと思います。



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基本的な考え方(MECE)

基本的な考え方として、MECE、フレームワーク、ロジックツリー/ イシューツリーと呼ばれる3つの手法が一般的です。

まずはロジカルシンキングにおける基礎となるMECEついてご紹介します。

MECEとは

MECEとは、「Mutually Exclusive(相互に重なりなく)and Collectively Exhaustive(全体として漏れがない)」という意味で、全ての考え(調査結果のグループ分け、インタビュー項目の設計等)の基礎として使用します。

MECEとは「相互に排反しているが、それらの総和は世の中の全てを包括する」ような要素の集合である」と言える。

要は、「漏れなく、ダブりなく」

 逆に、 MECEでは無いものはどんなものかというと、抜け・重なりがあり、全ての要素を包含できていない概念となります。

コンサルタントにとってMECEは必要不可欠な要素であり、MECEを習得することで個人・組織において生産性を高めることができます。

全ての基礎にMECEという概念を用いるため、この概念を理解することは不可欠です。

MECEを活用した要素の分解

要素を分解する際、各レイヤーがMECEに構成され、かつ粒度が揃っていることが重要です。

なお、レイヤーの「切り口」に単一の正解はないため、相手に伝えるべきメッセージに沿った切り口を探すことが重要になります。

例えば、戸建て住宅を購入する際、物件自体のクオリティーや周辺環境、立地や通勤環境を検討する必要があると思います。

それらの要素をMECEに構成し、かつ粒度を揃えると下の図のようになります。

各レイヤーがMECEに構成されており、かつ粒度が揃っている状態

MECEな概念は日常、ビジネス関わらず存在する。
また、場合によっては新しい切り口を見つけ、創造することも可能なため、既存の軸か新機軸を考えるなど、状況に合わせた使い分けが重要。

切り口

MECEを活用するには切り口を増やすことが大事です。一つの事柄を様々な視点で説明でき、かつ最適な視点の選択が可能になります。

手法例

①「二つに分けて」考える

対立概念を探し出し、物事の構成要素を二つに分解する。
(具体例:増加⇄減少、国内⇄海外)

②「集合/グループに分けて」考える

物事をグルーピングして分類しながら分解する。
(具体例:東日本/西日本/北海道/九州、ビール/発泡酒/第3のビール)

③「数式」を組み立てる

計算式を導き出し、物事を加減乗除で分解する。
(具体例:売上=単価×数量、利益=売上ー費用)

④「流れ/順序」を整理する

手順を洗い出し、物事を順序立てて分解する。
(具体例:設計→開発→テスト、P→D→C→A)

⑤「フレームワーク」を活用する

すでに確立しているフレームワークを用いて、物事を分解する。
(具体例:5W2H、4P、SWOT)

その他にも、
・属性(年齢、性別、国籍、地域、職業)
・時間軸(短期・中期・長期、過去・現在・未来)
・企業形態(規模、業界、地域)
などの切り口からMECEな分解を心がけていくことで漏れやダブりの無い要素の洗い出しが可能。

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まとめ

MECE はロジカルシンキングにおける基礎となる概念であり、ビジネス以外にも日常的に存在します。

コンサルティングファームではインタビューや机上調査を通じて、現状を整理するためにMECEの考え方が重要視されています。

日常的な場面では、旅行の計画や住宅を購入する際など色々なシーンで要素の検討が必要となります。

MECEをマスターして抜け漏れのない要素検討ができるようになるよう、日頃からMECE な考え方を心掛けていきましょう!

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